8月のおすすめ本

 

 「ごめんねメリー」

泉ヶ丘家庭文庫

 

 

 水前寺公園に動物園があったころ、インドからやって来て子どもたちの人気者だった象のメリーが、戦争により電殺された物語です。 

 1988年に熊本市泉ヶ丘家庭文庫の方々が作りました。貴重な1冊をことう文庫が所蔵しています。 

 

「カメレオンのかきごおりや」 

谷口 智則:作 / アリス館 

 

 旅するかき氷屋のカメレオン。動物たちの悩みに合わせて世界中で集めたさまざまなシロップのかき氷を出してくれる。色々な場所で色々な色に変わるカメレオン。 

 ぼくって一体何色なんだろう… 

 自分に自信を無くした時読んで欲しい。 

「ぼくらの七日間戦争」

宗田 理:著 / ポプラ社 

 

 明日から夏休みという終業式の日。東京下町の中学校、1年2組の男子全員が姿を消した… 

 廃工場に立てこもり、大人たちへの反乱を起こす子どもたちの活き活きとした姿が描かれている。 

 刊行から40年。世の中は大きく変わったが、あの頃の「ぼくら」のように今の「ぼくら」もエネルギーに溢れているだろうか。 

「西の魔女が死んだ」(梨木香歩作品集) 

梨木 香歩:著 / 新潮社 

 

 学校に行けなくなった少女まいは一人暮らしのおばあちゃんと過ごすことに。

 「魔女」であるおばあちゃんの教えのかなめは、何でも自分で決める、ということ。喜びも希望も、もちろん幸せも……。

 ゆったりとした時間、整えられた空間。夏の匂いや風景が物語全体から伝わってきます。子どもから大人まで夏の読書にぜひ。