「ちいさなメリーゴーランド」
マーシャ・ブラウン:作 こみや ゆう:訳 / 瑞雲舎
ニューヨークの下町。家族はみんな忙しくしていて、アンソニーは部屋でひとりぼっち。通りに屋台がやってきても、おこづかいがなくて買えません。そこへ、にぎやかな音楽をならしながら、メリーゴーランドがやってきて、近所の子どもたちはみんな大喜びです。
さて、アンソ ニーはメリーゴーランドに乗ることができるでしょうか。
熊本出身の訳者こみやゆうさんの絵本です。
「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」
イ ヨンギョン:文・絵 かみや にじ:訳 / 福音館書店
ものさし。はさみ。はり。いと。ゆびぬき。のしごて。ひのし。
針仕事がじょうずなおくさんの7つの道具です。
ある日、道具たちが、くちぐちに「お針に一番大事なのは私よ! 」と、
いいあいをはじめてしまったの ですが…。
一番大事なものはいったい何でしょう。
韓国の女性たちの装いのかわいらしさや、
手仕事を大切にする文化が伝わってきます。
「おにたのぼうし」
あまん きみこ:文 いわさき ちひろ:絵 / ポプラ社
「おには外!」節分には当たり前のように言ってきましたが
(おににもいろいろあるのにな にんげんも いろいろいるみたいに)
にハッとさせられました。
50年以上前に書かれたこの絵本は人間のエゴや固定観念を
今一度考えるよう優しく伝えてくれています。
「ひとりぼっちの動物園」
灰谷 健次郎:作 長 新太:画 / あかね書房
〜まえがき〜
あなたの知らないところに
いろいろな 人生がある
あなたの人生が かけがえのないように
あなたの知らない人生も
また かけがえがない
人を愛するということは
知らない人生を知るということだ
5作の短編集。
読んで、感じて、生き方を考えて欲しい。
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