12月のおすすめ本

「くろうまブランキー」

伊東 三郎:再話  堀内 誠一:画 / 福音館書店 

 

 ブランキーの主人はとても意地悪。ブランキーをこき使いますが、大切に扱ってはくれません。年老いて動けなくなったブランキーをサンタクロースが見つけて… 

 静かなクリスマス絵本です。 

 「ウルスリのすず」 

ゼリーナ・ヘンツ:文  アロイス・カリジェ:絵 大塚 勇三:訳 / 岩波書店 

 

 アルプスの小さな村に住んでいる男の子のウルスリ。すず行列のお祭りの前日にもらったのは一番小さいすず。大きなすずをもらって行列の先頭を進みたかったのに。くやしくて、悲しいウルスリは、夏の山小屋にある大きなすずのことを思い出すと、山小屋に向かって雪の中を登って行きますが…。

 ウルスリは無事に大きなすずを持ち帰れるでしょうか。 

「まいごのねこ ほんとうにあった、難民のかぞくのおはなし」 

ダグ・カンツ、エイミー・シュローズ:文  スー・コーネリソン:絵  野沢 佳織:訳 / 岩崎書店 

 

 戦争のために、イラクを出ることになったお母さんと子どもたち。ねこのクンクーシュも連れて行くことにしましたが、途中ではぐれてしまいました。その後、クンクーシュを見つけた難民支援のボランティアは、飼い主を見つけ出すために、たくさんの国の人たちの力を借りて、何ヶ月もがんばった結果、奇跡のようなことが起こりました。 

 ガザ地区やウクライナで起きている戦争によって、生まれた国を離れなければならない多くの家族の安全をお祈りします。 

「賢者のおくりもの」 

オー・ヘンリー:文  リスベート・ツヴェルガー:画  矢川 澄子:訳 / 冨山房 

 

 慎ましく生活している夫婦が、愛する人へ 贈り物をするために互いに自分の1番大切な 

物を手放してしまいます。 

 素敵な挿絵と共に心洗われる物語をどうぞ。