9月のおすすめ本

「あいうえおのき ちからをあわせたもじたちのはなし」

レオ・レオニ:作 谷川俊太郎:訳 / 好学社

 

 強風でバラバラになった文字達。「ことばむし」のアドバイスをきっかけにくっつき合って文字がことばに、ことばが文になっていく。ことばを綴り、思いを伝える。その伝えるべき大切な事とは…。

 レオ・レオニの思いが詰まっています。

 「だいじょうぶだよ、ゾウさん」

ローレンス・ブルギニョン:作 ヴァレリー・ダール:絵

柳田邦男:訳 / 文溪堂

 

 「ゾウの国」。それは、年老いたゾウが安心してさいごの時をむかえるための場所です。こわいところではありません。なくなったお父さんやお母さんも、そこにねむっているのですから。

 なかよく暮らしていたおさないネズミと年老いたゾウのお別れまでをえがいたお話です。

 「チムとゆうかんなせんちょうさん」

エドワード・アーディゾーニ:作 せたていじ:訳 / 福音館書店

 小さいチムは、ふなのりになるゆめを持っていました。ある日沖にとまっている汽船に乗ることができて、チムは大よろこび。でも、汽船は知らぬ間に出航してしまい、やがて大嵐にあいます。

 はたしてチムは無事に家に帰れるのでしょうか。

 

※イギリスの幼年海洋文学の古典。チムシリーズ全11巻の第1巻です。

 「くまの子ウーフ」

神沢利子:作 井上洋介:絵 / ポプラ社

 

 「魚にはどうして舌がないの?」「ウーフはおしっこでできてるか?」「くま一ぴきぶんはねずみ百ぴきぶんか」何にでも疑問を持つウーフ。

 「???」の気持ち、大切です。50年以上読み継がれ、子どもの哲学書とも言われるこの本。大人が読んでも『深い』です。