11月ご紹介分

  

 「子うさぎましろのお話」

佐々木たづ:文 三好碩也:絵 / ポプラ社

 

 サンタさんに1番先にプレゼントをもらった白うさぎの"ましろ"。でも、もっとプレゼントを欲しくなり、身体を炭で汚し黒うさぎのふりをして一粒のタネを貰った。が…。

 50年読み継がれるこの絵本。「後悔・罪悪感・赦し・喜び」は子どもの心に必ず響くはず。

 

 「アンナの赤いオーバー」

ハリエット・ジィーフェル:文 アニタ・ローベル:絵

松川真弓:訳 / 評論社

 

 戦争が終わったら新しいオーバーを買ってもらう約束をしたアンナ。戦争が終わっても店には物が無く、家にはお金もありません。さてどうやってオーバーを手に入れるか…

 第二次世界大戦直後の重たく暗い時代の実話を元に作られた心温まるお話。

 クリスマス前に読みたい一冊です。

 

「ありがとう、チュウ先生 わたしが絵かきになったわけ」

パトリシア・ポラッコ:作 さくまゆみこ:訳 / 岩崎書店

 

 得意なもの、自由になれることをわかってくれる大人がいることほど、子どもにとって嬉しくて、心強いものはない。思えば自分にも、自分を見てくれた大人がいたな、と温かい気持ちになります。

 全ての子どもに、チュウ先生のような応援者がいてくれますように。

 

「すっぱりめがね」

藤村賢志:作 / 教育画劇

 

 本を開いて、家にある身の回りのものをすっぱりめがねで見てみたら、本を閉じても中身が見えてしまうような気がしてきます。

 水彩で描かれた、モノの断面図のリアルさが素晴らしい

です。