8月ご紹介分

 

 「はちうえはぼくにまかせて」

ジーン・ジオン:作 マーガレット・ブロイ・グレアム:絵

森比左志:訳/ペンギン社

 

 お父さんの仕事の都合で夏休みにどこへも行けないトミーは旅行に出掛ける近所の人達から「1個1日2セント」で鉢植えを預かります。お世話が上手なトミーのおかげで鉢植えはぐんぐん大きくなり、家中ジャングルのよう!大きくなりすぎた植物に家が壊される夢を見たトミーが取った行動は?

 楽しみながら、積極的に行動するトミーと迷惑そうにしながらもそれを静観する両親。どちらに注目しても面白い一冊です。

 

 「ぼくだけのこと」

森 絵都:作 スギヤマカナヨ:絵  / 偕成社

 

 まずは、表紙の、満足気な主人公ようたの顔を見てください。得意なこと、弱いところ、他の人と違うところ、自分だけに特別にあるものを見つけるのって、大人になるほど難しい。

 読んだ後には、子どもも大人も「自分だけのこと」に気がつきやすくなって、自分が大好きになれます。

 

 

 「よかたい先生」

三枝三七子:文・絵 / 学研プラス

 

 水俣病から50年もの間患者の側に立ち続けた原田正純医師。「自然を汚すことは、人間の未来の命を汚すことになる」彼の一生は今を生きる私たちに強く語りかけます。

 水俣病は過去の問題ではなく、公害を引き起こした根本的な部分は、現代にも生きています。

(5年生は水俣学習をします)

 

 

 「みなまたの木」

三枝三七子:作・絵 / 創英社、 2018年より地湧社

 

 作者で絵本作家の三枝さんは平成27(2015)年10月に健軍小学校を訪問され、「みなまたの木」(三枝三七子:作/創英社)を読み聞かせされたことがあり

ます。

 こちらは絵本で、柔らかな絵で、静かに語りかけてきます。

 

※文庫所蔵の「みなまたの木」は2018年に地湧社より出版された改訂復刻版です。