「ロバくんのみみ」
ロジャー・デュポアザン:作 こみやゆう:訳 /好学社
水に映った自分の耳を見て「かっこ悪い」と思ったロバくん。ともだちの動物達の耳を一生懸命真似をしますが・・・。
比べたり羨ましがったりすることなくそれぞれがステキなのだと気付かせてくれる一冊。
熊本に縁のある「こみや ゆう」さんの訳です。
「アンドルーのひみつきち」
ドリス・バーン:文・絵 千葉茂樹:訳 /岩波書店
5人姉弟の真ん中のアンドルー。ものづくりに夢中で色々なものを発明するが家族はその発明に大迷惑。自分のやりたい事を誰にも迷惑かけずに思いっきりやるために「家出」をして向かった先は森の奥。
そのうち悩みを抱えた仲間が1人また1人とやって来て…。
これだけ夢中になれるものがあるっていいなぁ。
「その手がおぼえてる Loving Hands」
トニー・ジョンストン:文 エイミー・ベイツ:絵 落合恵子:訳 /BL出版
この本は大人の心に響く本です。
冬のある日、赤ちゃんのあなたがやってきて、その手をお母さんは包み込みます。やがて、あなたは文字を覚え、お母さんと手をつながなくても通りを渡れるようになり、そして旅立っていきます。親子の手が紡ぐかけがえのない物語です。
「稲と日本人」
甲斐信枝:作 佐藤洋一郎:監修 /福音館書店
稲を命とたのむ日本人は、幾度となく、寒さや干魃・自然災害による飢饉に悩まされてきました。お百姓さんたちが先祖代々用水路造りなどの土木工事に励み、自分の土地に合う稲を作り出そうと努力してきて、現在私たちが食べているお米があります。長年人間と植物の共生をテーマに絵本を描かれてきた甲斐さんの絵も必見です。
「スガンさんのやぎ」
ドーデー:作 岸田衿子:文 中谷千代子:絵 /偕成社
自由を求めて小屋を飛び出したやぎのブランケット。広い世界に憧れ、勇気出して踏み出したその先にあるものは?自分に正直に、懸命に生きたやぎのお話です。
「クジラのおなかからプラスチック」
保坂直紀:作 /旬報社
2050年には海のプラスチックのゴミの量が魚の重量を超えると言われています。その実態、人体への影響、日本の動きが書かれています。絵本ではなく読み物です。写真も沢山入っています。小学4年生くらいから。