「ヒロシマ 消えたかぞく」
指田 和:著 鈴木六郎:写真 /ポプラ社
これは昭和20年8月6日に広島に原爆が落とされるまで確かに生きていた家族の写真です。写真には、生きる喜びに支えられ、この笑顔がずっと続くと信じていた人々の、日常のありふれた生活が写されています。それが一瞬で一家丸ごと命を断ち切られまた。写真の中の表情はまさに私たち自身の表情です。原爆のこと、戦争のこと、生きるということを自分のこととして考えさせてくれる本です。
「ことばのかたち」
おーなり由子:作 /講談社
もしも、言葉が目に見えたらどんな
形や色になるでしょう。美しい言葉、
美しいけれどトゲのある言葉、誰かを
傷つける言葉。もしその言葉が相手を傷つけるのが目に見えるとしたら、言葉の使い方は変わるでしょうか?そして「だまっている」という言葉の向こうにあるものは…。消えていく言葉のその先の景色を感じてみませんか?
「Life」
くすのきしげのり:作 松本春野:絵 /瑞雲舎
町外れにある『Life』という小さなお店。
店員さんがいるわけでも、何かを売ってい
るわけでもありません。使わなくなった物、誰かに使って欲しいものをお店に持って行き、必要な物や気に入った物があれば持ち帰る…。品物に付けられているメッセージカードがとても優しく、それぞれの「Life」を温かいものにしてくれます。もうちょっと頑張ってみようと背中を押してくれる一冊です。
「ベンソン先生に あたしはきっと☆はもらえない」
ジェニファー・K・マン:作 青山 南:訳 /光村教育図書
ベンソン先生はよくできる子を褒める時☆をくれる。ローズも☆が欲しくていっぱ
い手をあげるけど計算も朗読もさっぱりうまくいかない。片付けも苦手。さて、ローズはベンソン先生に☆をもらうことができるのか⁉
「かんけり」
石川えりこ:作・絵 /アリス館
どんどん鬼につかまってしまう仲間たち。
さぁ、自分がみんなを助ける番!
子どもの勇気を表現する水彩画が素晴らし
い作品です。
「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」
斉藤 洋:訳 /光村教育図書
野球大好き!大好きだから伝え続けました。
1880年代、今では誰もが知る「ストライク」と「ボール」の審判ジェスチャーを作った人のお話です。
ハンディさえも強みに変えるユーモアに、是非、触れてみてください。